大山最高峰 紅葉の剣ヶ峰を登る。帰りはキリン峠を経由

登山

2023年11月3日

登山口

 紅葉の大山を登りに来ました!

 10月4日朝6時、快晴、三ノ沢の登山口から登り始めました。

 前日の深夜に鍵掛峠の駐車場に到着していました。三ノ沢にも駐車場はあるのですがそこにはトイレがないので、少し離れていますが鍵掛峠の駐車場にしました。

 この時期は紅葉を楽しむ人が多く深夜はまだ空きがあった駐車場は、早朝には新たに来る車が行ったり来たりするほど混雑していました。

 最初は全員が登山客かと思っていたのですが、どうやら写真を撮りに来ている人も半分ぐらい占めていたと思います。

 現在この登山道は立ち入り禁止になっています。法律には触れていないのですが、登る際は事故などがなかったかよく調べて登ることをお勧めします。

 一番メジャーな登山道は夏山登山道ですがそれでは弥山までしか行けず、最高峰には上ることができません。

活動開始

 三ノ沢登山口は三ノ沢駐車場からすぐのところにあります。砂防ダムのようなところから登り始めます。

 この登山道はほとんど砂利や石だらけでガレています。

 始めの2㎞程は傾斜も緩やかなので滑る心配はありません。

 始めから道がわかりにくいです。最終的にこの沢の上まで行くことができればいいのですが、一つ一つの堤防を越えるためのまきみちを辿る必要があります。

 一応轍はあるのでおそれを辿るのがいいでしょう。登る際は既に道を知っている人と一緒に行くか、ヤマップなどの軌跡を確認することをお勧めします。

だいたい堤防のすぐ前にあります。

 このようなロープを使わなければいけないところもあるので、堤防を直接超えることは無理だと思います。

 すべての堤防を登り終えると、ずっとガレ場が続きます。そのうえ傾斜も徐々に上がるのでかなり歩きにくなります。

 最終的にはこの写真から見える斜面を登らないといけません。そして登れば上るほど後ろを振り返れば景色がよくなります。この時期は一面がオレンジでした。

 補足ですが、足元にたくさんある石はすべて火山噴出物でできた凝灰岩だと思われます。そして中にある小さな白い粘土状のようなものは軽石などが固められたものだと思われます。

 そして傾斜が急になってくるとさらに難易度が上がります。もし周りに人がいるなら落石には注意しましょう。

 どちらに行けばいいかわからないような道が何度か出てきます。

 下から見て登りやすいほうがわかればいいのですが、登るまでわからない場合もあります。よく道を観察して登りましょう。

 この写真で真ん中に見えているのが槍ヶ峰です。

 槍ヶ峰からは烏が山(からすがせん)を見ることができます。

 ここまでくると道も細くなり代わりに地面がしっかりしていて歩きやすくなります。

 注意なのですが、この辺りにキリン峠に分かれる道があります。これは山頂への方向と真反対なので間違えることはないと思いますが、知らせておきます。(ちなみに私は帰りはキリン峠の方から帰りました)

 一応槍ヶ峰の山頂に立つことはできます。が、かなり道が細くまず落ちたら助からないというような場所です。登っている人はいたので、そういう場所が好きな人はぜひ行ってみてはどうでしょうか。

 これは三ノ峰で槍ヶ峰から5分ほどで着きます。そしてここから天狗ヶ峰剣ヶ峰が続いていきます。

 この写真からわかるように、稜線(尾根)の道は人一人が立ってしまえばふさがってしまう程狭いです。

 そのためこういう場所が苦手な方は登ることを控えた方がいいでしょう。

 ですが稜線までくると日本海側を眺めることができ、大山の独立峰ぶりがうかがえます。

 この日は境港市、その向こうの中海まではばっちり見えました。今回は天気はものすごくよかったのですが、遠くの景色は霞んでいました。霞んでいなければ宍道湖、さらには隠岐の島まで見ることができるそうです。

 天狗ヶ峰からも分かれ道があります。ユートピア小屋にたどり着く道です。そちらの道も同じく道が細いです。

  稜線の写真です。北側と南側では景色が全く異なっていいます。理由はわかりません。

 山頂剣ヶ峰に到着しました!1731m、弥山よりも高いです。

 石の上側には方角と何が見えるかが記載されていました。

 登山口から歩き出して2時間強で着きました。

 山頂はスペースはありますが20人もいればかなり窮屈です。実際私が登った時はそれぐらいいました。

まとめ

 今回の登山道はかなり難易度が高いと思います。ほとんどガレ場で落石しないように必死です。

 そして道もわかりにくく予想以上に時間がかかるかもしれません。

 逆に稜線のあの狭さが好きな人はおすすめです。私はそっちのたちでした。ほどほどのスリルを味わえます。

 さらにスリルを味わいたい人はキリン峠を通るルートをお勧めします。おまけに記載しておきます。

 そして紅葉が終われば雪が降ります。例年初冠雪は11月初旬です。雪が降れば登ることを控えた方がいいでしょう。

 紅葉の大山は始めて登りましたが、景色はとても素晴らしいものでした。

 紅葉の時期はどこへ行っても人が多いですがこのルートはそれほど混んでいないのでお勧めです。

 余談ですが、山から下りてきて道路に出たときあまりの車の多さに目を見張りました。

 早朝でも駐車場から溢れるほど車があったのに、昼過ぎはその比ではありません。鍵影峠周辺は常に渋滞していました。

 紅葉の時期に行く際はそれを頭に入れながら行くことがいいでしょう。

おまけ キリン峠

 私は下山する際登りとは違うルートで帰りたいと思ったのがきっかけでキリン峠のルートを通りました。

 キリン峠につくとキリンポールがありました。なんでも避雷針なのだそうです。ここまでは今までの道と大差ないぐらいの道です。ここまでは……

 

 これはキリン峠の先の道です。キリン峠からも下山する道は二つあり、私はキリン峠に立って左の道を通りました。

 その道がこれです。なんでも地震で崩れたらしいのですが、その時の私にはその情報は持っていませんでした。

 ちょうどこの道とは言えない道を通ってきました。むしろ道は自分で信じた道を進む方がいいというレベルです。轍があったとしても自分の体に合っていなければ落ちる可能性は十分にあります。

 ここでは落石は普通にします。そうでないと動けません。

 これはこの尾根の北側ですがこちら側に落ちたら助からないでしょう。落ちるなら南側です。もしかしたら助かるかもしれません。

 写真ではあまり伝わらないかもしれませんが、本当に危険です。正直死人が出てもおかしくありません。

 ですのでこの道を通りたいのであればそれなりの自信がないとまず動けなくなります。

 スリルを求めたくない人は絶対に来るのはやめましょう。

 ですが下山中10人以上は登る人とすれ違いました。は?となりましたね笑

 あの道をまた登ると考えただけでぞっとします。この時期は猛者も多くなるのでしょうか。

 以上おまけでした。

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